■花粉症を引き起こす主な植物 | ||||||||
![]() 花粉症は、季節によって原因となる植物が異なり、主な種類としては、春(2~4月):スギ、ヒノキ、夏(6~7月):カモガヤ、ホソムギ、秋(8~10 月):ブタクサ、イネ、ススキ、などです。戦後の木材不足を補うため、ハゲ山や雑木林に生産性の高いスギ・ヒノキを植えてきたことによって、現在花粉を飛 ばす雄花を着ける林が増えたのです。 林業の立場でみると、スギやヒノキは日本の風土にあった重要な樹木です。比較的成長が早く、まっすぐに育ち、製材加工しやすく、育て方がよくわかっているので、 林業家にとっては安心して育てることができる木なのです。 |
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■花粉の少ない品種を探して | ||||||||
![]() また、もし八女郡や浮羽郡など県南部の林をご存じの方は、春になっても枝先に雄花の着いていないスギ(写真上)が多いことに気づかれたことでしょう。 そうです。スギは品種や系統によって雄花の着き方に差があるのです。(もちろん、木の大きさや陽の当たり具合、前年の夏の気象によっても差はでますが・・・) そこで、福岡県内で使われているスギの品種40品種を調査した結果、全国で雄花が大量に着いた年(1990年や1995年の春)でも、全く雄花を着けていなかった品種がありました。 八女地方の山によく使われている「アカバ」「ホンスギ」などの品種です。 |
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■林業の立場からみた対策 | ||||||||
など、スギ・ヒノキだけではない多様な森林づくりが必要です。 そのためには、森林所有者や林業家だけでなく、森林の恩恵(酸素供給・水資源・森林浴等)を 受けておられる皆様のご理解とご協力も必要不可欠なのです。 |