■秋月と遊人の杜、古処山(朝倉市) | |
ツゲ原生林で有名な古処山は、山頂が嘉麻市と朝倉市との境界に位置しています。 山頂へは、小石原川・野鳥川を遡る秋月から登る登山道と、嘉麻市側の古処山キャンプ村「遊人の杜」からの登山道や、国道322号の八丁越方面から尾根沿いに行く登山道など、いくつかの登山ルートがあります。 特に秋月からのルートは、スギの森林帯を奔流する渓谷からはじまり、古処山~屏山~馬見山へと九州自然歩道で結ばれており、四季を通して多くの登山客でにぎわいます。 山頂付近は、ツゲ原生林を始めとする、石灰岩の影響を受けて生育する希少な植物が見られます。その周辺には落葉広葉樹が混ざり、植林されたスギやヒノキの人工林とともに、下るほどにカシ類・タブ類などの照葉樹林が発達し、うっそうとした森林を形成しています。 筑前の小京都として愛される秋月の城下町や、嘉麻市の九州りんご村周辺などは、雑木林や竹林や果樹園が点在し、山裾や平野部では田畑に囲まれ、豊かな里地里山の景観をつくっています。 |
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