■石灰岩の山、香春岳 | |
五木寛之氏の「青春の門」に出てくる香春岳は、霊山として広く名を轟かせ、田川盆地のどこからも一望できるため、筑豊地区の象徴として親しまれています。1ノ岳、2ノ岳、3ノ岳の3つの山頂を合わせて「香春岳」と呼ばれており、石灰岩の山としても有名です。 現在1ノ岳では、セメントの原料となる石灰岩の採掘によりその姿を変えていますが、3ノ岳では、ハイキングコースとしての登山道もあり、森林浴に最適な場所の1つです。 また、石灰岩地特有の植物が豊富に見られ、登山の楽しみを倍増させます。 |
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香春神社 香 春岳1ノ岳のふもとにある香春神社は、新羅の神様を祭った神社であり、1ノ岳・2ノ岳・3ノ岳には、それぞれの神々が鎮座しています。周囲は桜の公園で、 境内には山王石と言われる大石が、昭和の初期に山からころげ落ち、運良くここに落ち着いたことも、神の霊験であろうかと人々は言っています。 |
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間歩(まぶ) 「間歩」とは、銅を採掘した坑道で、香春岳周辺には多数点在しています。写真は「神間歩」といわれ、宇佐神社宮御神鏡鋳造にゆかりの深い場所です。 |
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3つのハイキングコース 五徳峠から3ノ岳山頂を目指すコースは、経験者向きの“岩場のぼり”と、初心者向きの“ファミリーコース”の2つのルートがあります。 “岩場のぼり”は、その名の通り、急斜面の岩場を進みます。石灰岩は山なので、鉱物採集や、石灰岩地特有の植物観賞が楽しみです。 途中には、銅を採掘した「間歩」と呼ばれる坑道が残っています。スタートから約1時間で山頂へ。北に福知山系、南に大坂山、英彦山、天気のよい日には由布岳も望めます。 “ファミリーコース”は、ヒノキ林、セメントの産業道路を通り、所要時間は約1時間30分です。のんびりと歩けるので、初心者向き。 |
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