■舎利藏のナギ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ナギは、マキ科で暖地の山地に自生し、神社の境内などによく植えられる常緑高木で、雌雄異株です。 古くから熊野信仰と結びついて霊木として暖帯各地の神社に植えられており、奈良春日大社のナギ純林には、推定樹齢約1000年になる木もあります。 ナギが凪(なぎ)に通じ、しかも平行脈の葉が強靱(きょうじん)で引っ張っても切れないところから、女性が鏡の裏に納めて家庭円満を願い、漁師も尊まれま した。皮付きの丸太は床柱に珍重され、樹皮のタンニンは皮なめし剤や染料に、毎年8~9月頃葉脈に結実する種子からとれる油は神社の灯用に供されていま す。 なお、旧福間町では、広く住民の間に自然保護の意識を高めるため、この木を「地域象徴植物」に指定して町のシンボルツリーとしています。 |
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