■千光院の大蘇鉄(ソテツ) | ||||||||
蘇鉄は、暖地や沿海地のがけなどに自生し、高さ1~5mになります。 雌雄異株で、種子は10月成熟し、2~4cmのクルミ大の扁平卵形となります。 種子は有毒ではありますが、昔は薬用にしたり水でさらして毒をぬき飢饉の時の食用とされました。また、茎からも澱粉をとって食用されました。 当院の蘇鉄は、枝頭40本の雌樹で多数の実を生じ、豊後の松屋寺および泉州堺の妙国寺の蘇鉄と並んでわが国の三大蘇鉄と称されています。 寛永14年(1637年)天草四郎時貞が島原に乱を起こしたおり、 黒田藩の将士が原城内にあった蘇鉄を記念のために持ち帰り、 出陣したところであるここに移植したものと伝えられています。この蘇鉄は三百五十余年の歳月を経た今日もなお、衰えをみせていません。 |
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