■大河内の広葉杉(コウヨウザン) | ||||||||||
ヒノキ科の常緑針葉高木。雌雄同株で、樹皮はスギに似て褐色、縦に割れはげ落ちます。材は芳香があり、軽軟で加工が容易な良質材で、中国では建築、木工器具や家具、船舶など広い用途に利用されています。 本種は中国福建省の特産であり、徳川時代末期南の方を経て伝わってきたのでオランダモミやリュウキュウスギなどとも呼ばれています。スギより耐寒性が劣るので、暖かい地方の公園、庭園、社寺に、欧米では鑑賞樹としても植栽されています。 当木は、故俳優の大河内伝次郎氏生家の庭内にあり、樹勢は旺盛で結実が多く、その種子の自然落下によって天然生稚樹が多数生育しています。わが国では、大分県日田郡中津江村のもの(樹高約27m、幹周り2.9m)に次ぐものといわれています。 |
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