■白馬山のバクチノキ | ||||||||||
バクチノキはバラ科の広葉常緑の高木で、日本の関東以西、 台湾、中国南部の暖地に生え、主に海岸近くに自生し、樹高は10~15mに達します。 秋に穂状に白色の花が咲き、庭園などに植栽されます。 樹皮のはげる様を、博打に負けて着物を身ぐるみはがされて、裸になるのにたとえて名付けられたと言われています。 葉を蒸留してできるバクチ水は、咳止めなどの薬に用いられます。近年、公園や街路にも植えられているものは、ヨーロッパ、アジア南西部原産のセイヨウバクチノキとよばれているもので、バクチノキと比べて、花が4月に咲くこと、葉の先がとがっていることから区別できます。 ここのバクチノキは樹齢400年以上と推定され、県内最大のバクチノキと言われています。海岸線より約30kmも内陸に位置し、しかも大木が接近して生 育しているのも珍しいことです。現在、県内では旧宗像郡大島村に割合まとまって生育していますが、その他は常緑林内に単木的に見かける程度です。 |
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