■鎮西村のカツラ | ||||||||
カツラの名前は、香出(かづ)からきているといわれています。 その名のとおり枯れ葉(落葉)からは甘い香りが漂います。 山地の谷間の肥沃地を好む落葉高木で、幹は真っ直ぐにそびえ立ち、ほうき状に分枝します。 しばしば1株で数本以上の幹を出すものがあります。枝上にはさらに短枝が多く、 葉は対生で長い柄があり、広卵形で基部が心臓部(丸いハート型)の特長のある形をしています。 雌雄異株です。 花は、葉の展開に先駆けて葉腋に1個ずつ付け、特に雄花(雄株)は、多くの紅色のおしべ(花びらやがくはない)から構成され美しく、新春に彩りを添えます。 福岡県では3月上旬から下旬頃に花が咲き、開花後に新葉が赤く萌え出します。秋の黄葉もきれいです。用材としての価値も高く、加工しやすく化粧合板、挽物、彫刻、家具材などに利用されます。 このカツラは主幹がなく、15本の支幹があったようですが、 そのうち6本は災害などにより枯死倒伏したもので、治療後、現在は9本の支幹から成り立ちます。 地上1mのほどのところにモミジが着生しており、地元では御神木として保護されています。 |
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