■千年の柊(ヒイラギ) | ||||||||||
ヒイラギはモクセイ科に属し雌雄異株で、暖地の山林に自生することもありますが、多 くは庭園に栽培される常緑高木です。 普通5~6m程度の樹高がほとんどですが、本樹のような大樹はめずらしく、ヒイラギ樹としては最大のものに近く、 老樹とはいえ樹勢はなお旺盛で、幹の下方地面に近い部分からも多数の小枝を出して新葉をつけています。 葉形は下方の枝のものはヒイラギ特有の鋸歯を有するものが多く、上方の枝のものは鋸歯の少ない全縁のものが多く生じています。 節分にイワシの頭をヒイラギに挿して、戸口にかかげて魔除けとする風習があります。これは、ヒイラギの葉の刺やイワシの悪臭で、邪霊や疫病を防ごうとしたもので、ヒイラギは古くから強い生命力と魔除けの力をもつ常緑樹と称されています。 なお、本種とギンモクセイの雑種と推定されているヒイラギモクセイは、雌雄異株で日本に自生はなく、日本にあるのは雄株のみといわれています。 |
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