シイタケ栽培に関することわざ
原木は木肌で選べ |
一般に、小さな割れ目が多い樹皮が良く、樹皮が厚く、大きな割れ目でゴツゴツした感じのものは良くないとの意味です。 |
雨の日と雨の後は伐るな |
雨の日は樹液が流動しているので、椎茸の原木用には伐採しないほうが良いとの意味です。また、雨の降るときの伐採作業は危険なので、伐採をしないようにという戒めかとも考えられます。 |
木口は幹に直角に切れ |
伐採すると木口は空中にさらされることになり、害菌侵入の傷口となります。この傷口を最小にするため、木口が最小となる幹に直角な切りかたが良いとの意味です。 |
接種は、梅で始まり桜で終われ |
種菌接種は、梅の花が咲いたときから桜の花が散るまでの間に行うのが適期との意味です。 |
伏せ込みは通風のよい六乾四湿のところ |
風通しと排水がよい、六乾四湿ほどのところが適地との意味です。 |
ほだ場の通風は、煙りが静かにゆらゆら立ちのぼる程度 |
椎茸の芽切りから発生の時期は、四乾六湿と言われるように湿気を多く必要としますが、質の良い椎茸を得るためには、暖い風を通して湿気の少ない環境をつくることも必要との意味です。 |
ほだ木はあたるほどなばの出が良い |
ほだ木に刺激を与えると、なばの発生が良くなるとの意味です。 刺激には散水や打木が考えられますが、天地返しや回転によって生じる環境の変化も、刺激を与えることになると考えられます |
ほだ木の良さは、「見て」、「さわって」、「持って」みよ |
椎茸菌糸の伸長状況を知る目安のことです。 ・「ほだ木を見る」:ほだ木の樹皮の色が生立木の樹皮の色に近いほど良好 ・「ほだ木にさわってみる」:ほだ木の樹皮に弾力性があれば良好 ・「ほだ木を持ってみる」:ほだ木が生立木より軽く感じれば良好 |