台風災害地の安全な復旧作業について
平成3年9月の台風17・19号による森林被害は、記憶に新しいところですが、平成16年9月の台風18号及び10月の23号により再び大きな被害が生じています。 今回の被害は、森林被害面積が1,900ヘクタールを超え、被害金額は65億円にもおよびました。 被害森林については、早速復旧に向けての取り組みが始まっていますが、 最も懸念されるのが林業労働災害の発生です。前回の台風19号の復旧作業においては、残念ながら多くの死傷者を伴う労働災害事故が発生しました。 今回このような事故がないように10~12月にかけて各農林事務所管内において「風倒木災害の安全な作業」の講習会を開催し、関係者700名余が参加して安全作業を誓っています。 しかし、林業の作業現場は地形が急峻の上、大きな重量物相手の作業であるとともに、現場によっていろいろ被災形態が違っていますので、どのような不測の事態が発生するかわかりません。 特に今回の特徴として、渓流部を中心に根本から倒れた木が非常に多いようです。根本から倒れた木は、前後左右から倒れ折り重なった状態で1本1本に加わっている力が複雑なため、災害復旧に当たっては、特に次の点に注意して作業を進めることが大切です。 |
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以上、台風災害復旧の作業上の注意点を列記しましたが、労働災害の発生原因は「うっかりミス」と 「基本動作の欠如」があげられますので、十分注意して復旧作業を行ってください。 |