■「芯立ち不明瞭苗」という濡れ衣を晴らす | ||||||||||||||||
近年、造林面積が減少していく中で、スギに替わってヒノキ造林の比率が高まってきています。ヒノキ苗は(スギ苗でも同様ですが)、苗高や根元径だけではなく、枝葉や根の充実度やバランス等にも注意して生産・出荷されている所です。 ところが、最近、山出し苗の形状に対して、需要者(主に公共事業発注者)からクレームが出てきました。それは、「枝葉は充実しているようだが、主軸がどれだか判らないような苗(芯立ち不明瞭苗)が出荷されている」というものでした。 そこで、出荷前の苗畑で、生産者と需要者立ち会いの下、「どのような形状の苗が問題になるのか」を確認した上で、「実際に植林した後の成長や形状はどうなのか」について、試験を実施しました。 試験地は、浮羽郡浮羽町大字新川字盗人馬場の町有林で、平成15年3月に、通常苗と「芯立ち不明瞭苗(以下、「不明瞭苗」と呼称)」各100本ずつを交互 列状に植栽した。苗は、いずれも2年生1号規格(苗高:25~50cm、根元径:8mm以上)に合格したものを使用しました。 |
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■成長期を経た平成17年1月に、成長ならびに形状を調査した結果 | ||||||||||||||||
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これらの結果から、苗木の受け取り段階で問題になっていた、いわゆる「芯立ち不明瞭苗」については、全くの杞憂であって、植栽後の成長や形状は、通常の苗と差がないことがわかりました。 そこで、結論をもう一度。安心して使えます!福岡県のヒノキ苗!! |
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