■石割ビワ | ||||||||||||
この付近一帯にはビワが群生しており、当木は、地中の二本の根が岩の中に食い入り、 見事に巨岩を真っ二つに割っています。石割ビワの名もここから出たものです。 ビワは、各地の石灰岩地帯に自生していることもありますが、普通は果実を食べるために栽培していることが多いです。常緑高木で暖地の気候を好み、千葉県以西の太平洋側によく植えられています。 ビワ栽培で有名な品種「茂木」は1830年頃中国から長崎に伝わってきて育成されたものです。また、「茂木」と並び称される大果品種の「田中」は、当種を東京に持ち帰り、 その実生中から選抜し育成したものです。 葉には、サポニン・アミグダリン・ビタミンB1・タンニンなどを含み、 他の生薬と配合して鎮咳・健胃薬などに用いられています。 |
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