■霊峰英彦山 |
|
修験道の足跡を辿る 英彦山は出羽の羽黒山、熊野の大峰山と並び日本三大修験道の霊場として、広く九州全域の人々の信仰を集めていました。 江戸時代の最盛期には、俗に「彦山三千八百坊」といわれ、3,000人の衆徒と坊舎が800を数えたと伝えられています。 銅の鳥居から英彦山神宮奉幣殿までの表参道周辺には、英彦山修験道の歴史を知ることができる英彦山修験道館をはじめ、様々な史跡や坊舎跡が点在しているので、見学をしながらゆっくりと森林浴気分で登ることができます。 |
 |
 |
逆鉾岩 高住神社の上手にある岩で、火山岩が侵食されてできた奇岩です。 |
望雲台 山伏の行場の一つで、約150mの垂直の岸壁です。周防灘や平尾台などが遠望できます。 |
|
参拝コースと所要時間 |
 交通アクセス イラストマップ |
 |
銅(かね)の鳥居(国指定重要文化財 参道の石段を登ると、高さ約7mの青銅製の大鳥居がそびえています。佐賀藩主鍋島勝茂公の寄進によるもので、霊元法皇の「英彦山」の勅額が当時の威勢を偲ばせます。 |
 |
旧亀石坊庭園(国指定名勝) 画聖雪舟が3年間この山に留まって築いたと伝えられている日本庭園で、山林を背景にした配石、水のたたずまいに雪舟の雅をうかがい知ることができます。 |
 |
参道 英彦山神宮に通じる表参道は、杉木立の中、約1kmにわたり石畳や石段が続き、両側には数多くの坊舎跡が見られ、修験道の山であった往時を偲ぶことができます。 |
|
英彦山「山あるき」 英彦山は動植物の宝庫で豊かな自然に恵まれています。西国一の修験道の霊山に相応しく、樹齢1200年の鬼杉を筆頭に杉の巨木が林立、そそり立つような奇岩、怪岩が点在し、英彦山ならではの自然景観を誇っています。 登山道を歩いていると、かつて山伏が修行した行場があちこちに見られます。山伏は山内にある49カ所の窟で修行を行っていました。 現在、確認されている窟には、彦山第一窟にあげられる般若窟(玉屋神社)、梵字岩や磨崖仏をもつ今熊野窟、山伏の守護神ともいえる不動明王を祀った大南窟(大南神社)などがあります。 |
体験しよう、手作りの生活 英彦山は五月下旬の山開きを皮切りに、アウトドアにもってこいの季節を迎えます。 新緑に覆われるこの時期から、夏にかけては登山やハイキングを楽しむのに最適なシーズンです。夏休みには英彦山野営場がオープンし、毎年多くの家族連れが 思い思いに楽しんでいます。野営場のにぎわいが終わると、もう秋の気配が漂い始めます。やがて山は美しく紅葉して、再び多くの来山者でにぎわい、人々の目 を楽しませてくれます。 |
 深倉峡 英彦山から西南にあたる障子ヶ岳の西南麓の渓谷のこと。耶馬渓とよく似た景勝地で、四季の景に恵まれています。 |
 英彦山山開き 登山愛好家にお待ちかねの夏山シーズンが始まります。 |
|
|