■タゴガエル |
分布:本州、四国、九州県内では山地に普通に生息。 体長3~5cmで、体色は淡褐色、赤褐色、暗褐色などさまざまです。 ニホンアカガエルやヤマアカガエルによく似ています。 3~5月頃、渓流沿いの岩の隙間や伏流水の穴の中などに産卵し、「グッグッグッ、ゴッゴッゴッ」と鳴きます。 |
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■トノサマガエル |
分布:本州、四国、九州。県内では山間部の水田や池の周辺部に生息しています。 トノサマガエルは平地のカエルと思われがちですが、平地からはほとんど姿を消し、水辺のある森林内でよく見かけます。近年減少が著しく、福岡県レッドデータブックで絶滅危惧ⅠB類(近い将来に野生での絶滅の危険性が高いもの)に指定されています。 体長6~8cmで、メスがやや大きい。背面の色は雌雄で異なり、オスでは茶褐色~緑色、メスでは暗灰色~灰白色です。5~6月頃(まれに7月)、水が張られた水田や池などで繁殖し、「グァ、グァ」、「グゲゲ、グゲゲ」と鳴きます。 |
 トノサマガエル(オス) |
 トノサマガエル(メス) |

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■ニホンヒキガエル |
分布:本州(近畿以西)、四国、九州。県内ではほぼ全域の低地から山地までの水辺周辺の森林に生息しています。以前は平地の集落周辺にもいましたが、最近平地では少ないようです。 体長8~18cm、日本産の中では最大のカエルです。「がま」の名で知られていますが、「わくど」と呼ぶ地域もあります。 全身にいぼ状の隆起があり、ジャンプ力は弱く、普通、歩いて移動します。 敵に襲われると、眼の後ろにある耳腺(じせん)から毒液を分泌します。 |
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■シュレーゲルアオガエル |
分布:本州、四国、九州。県内では山間部の水田や池の周辺部に生息しています。 体長3~6cmで、メスはオスよりひとまわりほど大きい。背面は鮮やかな緑色で、ニホンアマガエルとよく似ていますが、アマガエルは体長が2~4cmとひとまわりほど小さく、鼻先から鼓膜の後にかけて黒色の帯状の模様があります。 早春から初夏にかけて水田のあぜや池の土手などに横穴をほり、その中に産卵します。土の上では体の色が暗褐色になっていることがあります。繁殖期には「キリリリリリ、カラララララ」と高い澄んだ声で鳴きます。 |
 シュレーゲルアオガエル |
 ニホンアマガエル |

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■ブチサンショウウオ |
分布:本州(近畿以西)、四国、九州。県内では主要な山地の水量の少ない渓流付近の森林に生息しています。 全長8~13cm、体色は濃紫色で、銀灰色の斑紋があります。 夜行性で、昼間は落ち葉や倒木、石の下などにすんでいます。 2~4月頃、渓流の細い流れや伏流水の中に産卵します。
(※伏流水[ふくりゅうすい]:川の水が一時的に河床の下を流れることをいいます。) |
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