■八所宮のイチイガシ・トキワガキ樹林 | ||||||||||
八所宮の境内には30数種の広葉樹が繁茂し、モッコク・イチイガシ・タブノキ・クスノキ・トキワガキなどの大木があり、その主体はイチイガシとトキワガキです。 イチイガシは30数本ありますが、胸高直径138cmのものが最大で、樹齢約300年と推定されています。ブナ科の常緑高木で暖地の山中に生え、材は他の カシ類より柔らかく加工しやすいので建築・器具類に用いられます。果実(ドングリ)は楕円体で長さが2cmほどになり、11月頃に熟れてアク抜きしないで 生でも炒っても食べられます。縄文時代から貴重な食糧だったようで、春日市内の遺跡から1穴18リットルもの大容量の貯蔵穴が見つかっています。 また、トキワガキは40数本あり、胸高直径43cmのものが最大です。暖地に生えるカキノキ科の常緑小高木ですが、分布が少なく珍しい樹木で、当地のように大木を含む大群落は貴重なものです。 |
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