■土穴のエノキ | ||||||||||
ニレ科の落葉高木で、平地の河畔や社寺境内などに見られ、 本州、四国、九州及び台湾からタイまで分布しています。樹皮はいぼ状の突起がでて灰褐色です。実は6~8mmの球形で、熟したら甘ずっぱい味で、戦争中は子供がおやつ代わりに食べていました。 和名のエノキ(榎木)は、枝の多い木なので「枝=エ」と呼んだという説、器具の柄に適するので「柄の木」と意との説、よく燃える木とのことから「燃木=モ エキ」の略との説などがあります。迷信ではありますが、縁切り木や縁結び木として、葉や枝を密かに飲むと願いがかなうといわれています。また、昔は距離の 指標とされ、徳川秀忠が一里塚として参勤交代の街道整備のため植えさせたとのことです。 このエノキは、当県に生育しているものとしては希に見る巨木であるだけではなく、自然の樹形を良く保ち、樹勢も良好です。 類似種のムクノキは、葉がやや大きく、鋸歯は鋭く、表面は著しくざらつきます。 |
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