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1.病 害 |
原木シイタケ栽培上の害菌には、①栄養補給の面から繁殖場所となる原木を腐朽させ、シイタケ菌糸の生育を阻害するものと、②原木ではなくシイタケ菌糸を直接殺生するものとがあります。 |
①は、急激な被害を及ぼすことは少ないですが、発生環境によっては大きな被害となることもあります。(シトネタケ、ニマイガワキン、クロコブタケ、アナタケ、シワタケなど) |
②は、トルコデルマ属菌(子実体を形成するものはヒポクレア属菌)のように、シイタケ菌の繁殖部を侵し急に大被害をもたらすものがあります。 |
これらの害菌については、その発生環境をよく把握し、そのような環境にほだ木をさらさないようにすることが大切です。 |
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2.害 虫 |
シイタケの栽培上問題となる害虫は、カミキリムシ類、キクイムシ類のようにほだ木を加害するものが主体です。このほか、生・乾シイタケを食害するガ類や、生シイタケを食害するナメクジなどがあります。 |
カミキリムシ類などに対しては、防除用の登録農薬もありますが、食品の安全性への関心が高まるなか、ほだ場を適正に管理することで、できるだけ農薬を使うことなく、被害の軽減に努めることが大切です。 |
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※ 写真については、福岡県筑後農林事務所・筑後特用林産振興会発行の「原木しいたけ栽培手帳」から転写したものです。 |