チャドクガにご注意!(特に春~夏)
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![]() チャドクガは、大量発生し、主にツバキ科(ツバキ、サザンカ、チャノキ等)の葉を食害して、ひどい場合は枯らしてしまう害虫でもあります。 ツバキをはじめとするツバキ科の樹木は、公園などに数多く植栽されていますので、注意が必要です。チャドクガの幼虫は、春から夏にかけて年2回発生します。若齢幼虫期は、1枚の葉に何十匹ものケムシが寄り集まっている姿を見ることが出来るので、判別は容易です。 基本的には、ケムシの方から刺しに来ることはありませんので、触らない(というか近づかない)ことが一番です。ただし、症状である痒みは、その毒針毛そのものがもつ成分によるアレルギー反応であるため、ケムシの生死には関係が無く、その毛が風に舞って来て、肌に触れただけで被害に遭う場合もあります。また、アレルギー反応であるが故に、1回目より2回目という風に、回数を重ねる毎に症状が重くなる事が多いのです。 ![]() 対策としては、とにかく防除が一番重要です。ツバキ科の樹木は、早めに剪定し、風通しを良くしておきます。葉の裏に卵塊(普通、成虫の体毛に覆われているが、この体毛にも毒があるので注意)を発見したら、即座に葉ごと処分します。ケムシが発生している場合は、刺激すると毒針毛をばらまくので、専用の殺虫剤で駆除し、死体を残らず処分します。 毒針毛は非常に細かいため、衣服に付着していても気がつきにくいので、少なくとも、被害にあったときや駆除を行ったときの衣服は、すぐに洗濯する必要があります。でないと、毒針毛が付着した衣服に手を通して、二次被害に遭うことになります。 知らないうちに毒針に触れた場合、後から痒みがやってきて、気がついたときには家族も二次被害を受けた後だったりと、かなりやっかいです。もし、刺され た事に気がついたら、ガムテープなどを利用し、毒針毛を除去し、流水で毒性分をしっかり洗い流し、抗ヒスタミン薬軟膏を塗布します。アレルギー反応症なの で、症状が重くなるようであれば、迷わず医師の診察を受けることをお奨めします。 |